既婚の彼と一度同棲までしたものの、彼の「実家の事情」により家庭に戻られ、別れを告げられた相談者からの記録です。別れを受け入れ傷ついていた矢先、彼から「ハルルがいないとダメかもしれない」と連絡があり、再度の裏切りを恐れながらも、彼を好きな気持ちに悩んでいます。本記事では、一度決別した関係に戻ろうとする彼の心理構造と、相談者が取るべき行動について分析します。
【相談者】ハルル
既婚の彼(子供二人)と付き合って一年たちました。年末くらいから同棲を始めていましたが、先月、彼の実家の事情で彼は家庭に戻ると言って、私とも別れると言いました。
私はずっと彼を信じてここまで待ってきたし、彼との結婚を望んでいました。彼もそのはずだったのです。
どっちにしても彼は私と別れる決意をしたし、それからの彼は別人のように私に冷たくなりました。私は会社もずっと休み、体調も崩して痩せてしまうほどショックでした。
やっと少しづつ元気になってきた先週くらいから、彼は、「家には戻ってみたものの、ハルルが気になって気になって仕方がない。(中略)ハルルがいないとダメかもしれない。でも、今すぐには実家のこともあるし、別れられないし、自分でもどうしたらいいのかわからない…もう少し考える時間が欲しい」と言ってきました。
私だって彼が今でも好きです。でもまたこれで待って、やっぱり離婚できないとなった時は、また辛い思いをしてしまう…どうしたらいいのかわからなくて悩んでます。彼のことは今でも好きだし、一緒にいたいとは思ってます…
💬 読者からの見解と彼の行動原理

多くの読者コメントは、相談者の感情に寄り添いつつも、彼の行動の自己中心性を鋭く指摘しています。
1. 彼の行動原理は「自己愛」
- 「彼が一番大切なのは、貴女でも家庭でもなくて自分自身」(恋華氏)
- 彼は「自分が心地良いと思う場所に居たい」だけであり、「状況によって、自分の居場所を決めようとする」意志の弱さが指摘されています。
- 「あっちがだめならこっち」的な人物であり、この先も問題が起こるたびに、安易に相談者を切り捨てる可能性が示唆されています。
2. 再び待つことの危険性
- 「すがりついても冷たくふられたのに、こんな陳腐な言葉でふらふらしちゃいけませんよ」(とおこ氏)
- 「これでよりが戻ったら、あなたはほんとに自分を安い女にしてるよ」
- 読者は、彼が「どうしたらいいかわからない」という言葉で、ずるずると関係を引き延ばし、相談者の時間を奪う危険性を警告しています。
💡 運営者による洞察:彼の「ダメかもしれない」の真意

彼が「ハルルがいないとダメかもしれない」と言ってきた言葉は、一見すると深い愛情に見えますが、読者が指摘した通り、彼自身の「心地よさ」の欠如が動機になっている可能性が高いです。
1. 「ハルルがいないとダメ」=「心地よくない」
彼は家庭に戻った際、以下の現実を再認識したと考えられます。
- 家庭の修復が困難: 奥さんには相談者の存在を話したとのことですが、奥さんがそれを受け入れたとしても、関係修復は容易ではありません。奥さんとの間にできた溝の修復に、彼が期待した以上の労力がかかった。
- 寂しさ・欠損感: 彼の生活から、同棲していた相談者との日常の安らぎや、精神的な支えが失われました。彼は、ハルルとの関係で得ていた「心地よさ」の穴埋めができず、「自分が満たされない状態」に耐えられなくなっています。
彼の「ダメかもしれない」は、「ハルルという人間がいないと生きていけない」という愛の告白ではなく、「自分が満たされる環境が今、手元にない」という自己の状況への不満である可能性が高いです。
2. 相談者が陥っている「待つことへの依存」
相談者が辛いとメールした後に彼から連絡がなくなり、「寂しくて不安でたまらない」と感じている状況は、彼への感情的な依存を示しています。
彼は「自分の都合で離脱し、自分の都合で戻ってくる」という行動を繰り返しており、この関係に戻ることは、再び「彼が去るかもしれない」という恐怖の中で生き続けることを意味します。この不安は、彼からメールが来ないだけで「寂しい」と感じる、自己肯定感の低下と依存をさらに強めます。
3. 次のステップ:虫歯を抜く決断
最後の弁護人氏のコメント「虫歯と一緒で…結局抜くのであれば…」は、非常に的確です。
- 決断の軸: 彼が離婚できるかどうかではなく、「優柔不断で、自分の都合であなたを切り捨てる人間と一緒にいて、あなたは幸せになれるのか?」という問いに集中すべきです。
- 行動: 彼に「あなたのことは好きだが、私は曖昧な関係に戻ることは望まない。離婚して、私を迎えに来てくれるなら、その時に考える」と伝え、彼の責任と行動を問うことです。彼が「どうしたらいいかわからない」と返してきた場合、それは「自己決断を避けている」証拠であり、関係を断ち切るべきサインとなります。


